マスプライム杯2021決勝大会自戦振り返り
こんにちは、ささらです。
9/25に行われたマスプライム杯2021の決勝大会に出場したので、今回はその試合の振り返りを書きます。
予選会の振り返り記事はこちら
準々決勝1回戦(VS.OTTYさん)
素数大富豪トーナメント マスプライム杯2021 決勝大会 #マスプライム杯 (9/25開催) - YouTube(URLから試合の開始場面に移動できます)
今回はスクショを撮っていないので、文字ばかりになってしまいました。ぜひYouTube配信のアーカイブと一緒に読んでください。
トーナメント抽選会でスペードのQを引いた私は、スペードのKを引いたOTTYさんと1回戦で戦うことが決まりました。
OTTYさんは私の師匠であり、北大素数大富豪同好会の初代会長でもあります。弟子であり現会長でもある私としては、恥ずかしいところは見せないようにしようと意気込んでいました。*1
1セット目
素数大富豪トーナメント マスプライム杯2021 決勝大会 #マスプライム杯 (9/25開催) - YouTube(URLからセットの開始場面に移動できます)
初期手札はAA4577TTJKK。絵札が多く、悪くない手札です。
抽選会でQを引いた私は後手です。先手だったらKKJやグロタンカット(57)で3枚出しの手が組めそうですね。
OTTYさんはドローせずに手札7枚を残し、4枚出し素数4649(よろしく)を出してきました。
ここで私はOTTYさんの戦略が二つ思いつきました。一つは、私が小さめの4枚素数を出したところに、大きな4枚出しを出して手番を取り、残りの3枚で上がるというもの。もう一つは、私が大きな4枚出し素数に対抗するために合成数出しカマトトで手札を増やしたところに、7枚を一度に出して上がるというものです。
私はできることは三つ。一つ目は、OTTYさんが残り7枚では上がれないと賭けて、カマトトすること。二つ目は、私の出せる最大4枚素数KJTKよりOTTYさんの出せる最大4枚素数が小さいと賭けて、手札にKJTKを残し、小さな4枚素数を出すこと。三つ目は、OTTYさんの出せる最大4枚素数がちょうどKJTKだと賭けて、先にKJTKを出すこと。
私は何となくOTTYさんが7枚で上がれそうな気がしていました。ここでカマトトしたときに7枚で上がられてドヤ顔されるのは悔しいですし、ちょうどKJTKを出されるのも悔しいです。よって私はKJTKを出しました。出すまでの時間で、残り7枚で上がれないか考えていたのですが、思いつかなかったのでドローするとQでした。
(残り7枚を57と74TAAに分ければ良かったのでは、という意見を頂きました。その通りですね。試合中の私は気づかなかったので反省です。)
OTTYさんはドローせずにパス。
ここで私の手札はAA4577TQ。下手に小さい素数を出すと、OTTYさんの手札にあるだろう大きい素数で返されてしまいます。絵札を引けたらいいなと、1枚ドローすると3。
グロタンカットで考える時間を稼ぎましたが、最後は全出しに賭けました。最小になるように並べるたTAAQ347は7の倍数になると気づき、TAAQ437で出しました。しかしこれも通らず*2、OTTYさんに手番が移ります。
その後はグロタンカットから8QTJX(X=J)を出され、敗北。
さて、ここまでは私視点のみから書きましたが、ここからアーカイブを見返し、OTTYさん視点も交えて振り返ります。
OTTYさんの初期手札は4456789TJQX。私だったら全出してしまう気がしますが、実際にはOTTYさんは4649を出してきました。残り手札は578TJQXなので、私の出せる最大4枚素数KJTKよりOTTYさんの出せる最大4枚素数XTQJ(X=K)は小さかったことになります。この結果から見れば、私は74TAなどを出すのが良かったかもしれません。74TAに対し、4枚出しを返してくるようならKJTKで手番を取り75Aで上がれました。カマトトされるようなら私もカマトトすれば手札を同じ枚数にできますので互角に持ち込めました。
しかしKJTKを出すのも悪くはなかったと思います。OTTYさんは私より大きい4枚出しはできませんでしたし、7枚で上がる手もありましたし、私の直感は当たっていました。
2セット目
素数大富豪トーナメント マスプライム杯2021 決勝大会 #マスプライム杯 (9/25開催) - YouTube(URLからセットの開始場面に移動できます)
初期手札は2445558TTKX。今度は私が先手ですが、手札には偶数が多く、消費が難しいです。また、3枚や4枚でもあまり大きい素数を作れません。よって全出しを決めていました。
考慮時間が終わり、ドローすると3。TTKX24455583(X=K)を出しましたが通りません。しかしペナルティで引いた札は、AAA4679JQKKで、K・Xが手札内に4枚となり、奇数札も多く引けたので、かなり良いです。
OTTYさんもドローしてから全出ししてきました。
私はドローすると9。ここでの手札はAAA2344455567899TTJJQKKKX。K・Xを私が計4枚持っているので、5枚出しのKKQKJは私だけが出せます。よって5枚出しに決めて、86423*3を出しました。
OTTYさんは88667で返してきました。
私は96559を出しましたが、これは通らず*4、OTTYさんに手番が移ります。
OTTYさんは8QT素数などで一気に手札を減らしにくるかと思いましたが、全出しで手札を増やしてきました。
私はまたOTTYさんに手番を移すと、今度こそ大きな8QT素数を出されて私が対応できずに負けると思ったので、何か出そうと考えました。Aが3枚あるので革命をしようと思い、革命前に手札を減らしておこうかとKKKQQJを出しました。しかしここで革命後の手札を組みきれていなかったので、KKKQQJの前に小さい6枚出しを挟むと良かったかもしれません*5。
OTTYさんはパスし、私は1729を出し、ラマヌジャン革命。これに対してもOTTYさんはパス。
ここで私はどう組もうか悩みました。6枚出しと5枚出しは上手い組み方を思いつかなかったので3枚出しをしようと、TTJを出しますが、これは素数ではありません。正しくはTJJです。解説では私が山札のAを回収させないためにあえてペナルティを受けようとしたが枚数を間違えたという説も出ましたが、単純に出す機会の少ない素数なので間違えました。
OTTYさんに手番が渡り、危惧していた通り、9枚の8QTJK素数を出されました。私はこれより小さい9枚出しは覚えていないので勘で出しましたが、そんなに都合良くは通りません。
OTTYさんは再度9枚8QTJK素数。私も勘でもう一度出しますが、通らず。
さらにOTTYさんは、とどめと言わんばかりのAXA278783(X=0)*6。私は半ば諦めながら勘でAXA245549(X=0)を出しますが、何とこれが通ります*7。
OTTYさんの残り手札は5枚でしたが、引かずにパス。私が素数出しに失敗するのに賭けているというのがわかりました。
私はOTTYさんの手札枚数を超えるように出し続ければ安定して手札を減らせるのですが、革命下でAも2もなく、不安があります。5枚や6枚では返されてしまう可能性がありますが、さらに大きな素数はほとんど覚えていません。
しかしここで9QT8K5QT9を出せました。これはOTTYさんの8QTJK素数対策で覚えてきた四つ子素数なのですが、先程は革命下で出せなかったものです。その後、同様に9QT437KQXを出そうとしたのですが、末尾の奇数札が足りないことに気づき、別の手を考えます。制限時間が迫り、3枚出しで誤魔化そうとKKJを選ぼうとしましたが、焦ってKQJを出してしまいました*8。
結果、手番がOTTYさんに移り、8262Jで上がられてしまいました。
感想
2セットともチャンスはありましたが、ミスで活かしきることができませんでした。これはひとえに私の実力不足によるものですね。
正直、今年は決勝大会まで進めるとは思っていなかったので、出場できただけでも嬉しかったです。もちろん負けてしまったのは悔しいので、1年間みっちり特訓して、次回はさらに勝ち進みたいです。
予選会後からコツコツと素数を開拓していて、それを少し出せたのは嬉しかったところです。出せなかったものはまた次の機会に。
また、今回の決勝大会のYouTube配信ではプレイヤーの画面がそのまま見えるので、振り返っていても本当に面白いです。私だったらこうするな、という別の角度からの意見もたくさん頂けて嬉しいです。休憩時間でのクイズも面白かったですね。私は3問正解でした。
次にブログを書くのがいつになるかはわかりませんが、遅くても12月のアドベントカレンダーには何か書くと思います。
では今回はこの辺で。